昨年9月半ばにCOVICの対応を実質的に初めて以来、本日でCOVICは終了します。
COVICが当NPOシンガで今まで運営してきた相談センターと異なった大きな点は、行政からの受託ではなかったことです。
みんなの外国人ネットワーク ヘルスプロジェクトの協力を得て実施した、民間の相談センターです。「行政として」ではなく、「市民団体として」市区町村役場のワクチン担当窓口とお話しすることができました。
また、相談対象が外国人やその支援者であり、ワクチンの相談に特化し、全国対応を行ったことも特徴的です。
現場で対応するコーディネーターらは、医療保健の専門ではないため、ワクチンに関する医学的な質問があった際には、みんなの外国人ネットワーク ヘルスプロジェクトのメンバーからアドバイスをもらうことができました。とても恵まれた体制だったと思います。
さらに、協力を得たと言えば、ベトナム語チームです。
ベトナム語と日本語が可能なボランティアさんらに協力を得ました。ベトナム語チームのフェイスブックにベトナム語で相談があった際、COVICのコーディネーターに日本語で訳して説明をしてくれました。
COVICのコーディネーターは、その相談に対して調べたり予約の代行をするなどして、またベトナム語チームから相談者に返信してもらうやり取りを多く行いました。
このように、COVICの運営には多くの人に協力をしてもらい、今日、半年間の対応を終えます。
私は今までNPOシンガで外国人向けの相談センターに関わり、主に在留資格や生活相談を中心に相談を受けてきました。そこで、外国人の医療保健の分野が中心になる事はあまりありませんでした。
そして、コロナ禍になってからは、昨年度はTOCOS(東京都外国人新型コロナ生活相談センター)、今年度はCOVICに関わりました。
この経験で、医療保健の課題が大きいこと、医療はどのような立場の人にも保障されるものであることを痛感しています。
最後に。
コロナという感染症がこれほどまでに広がらず継続しない世の中であればよかった、と思う一方、今の状況だからこそ一緒にお仕事ができたり、出会えた方々がいました。
それぞれが携わる分野が違うものの、外国人の医療保健の課題に対して想いを同じくし、相談センターに協力いただいたことに感謝しています。
今後も、私は外国人相談の現場で対応を続けます。COVICの経験を次の現場でも活かしたいと思います。
(コーディネータ― R.A)