2022年3月24日木曜日

みんなの外国人ネットワーク(MINNA)より


みんなの外国人ネットワーク(MINNA)は、COVICの活動に協力する機会をいただいています。
MINNAの役割の一つは、COVICの活動の意義を、広く伝えることではないかと思っています。他の新型コロナワクチン接種に関するコールセンターや相談窓口との比較でCOVICの特徴を考えてみました。

市町村の新型コロナワクチン相談は接種会場の案内や予約、都道府県のそれは個別の医療相談等の問い合わせに多言語で対応する役割を担っているようです。
また、厚生労働省のコールセンターは、新型コロナワクチン接種に関する国レベルの通知や事務連絡等に関する情報を提供することに特化しています。
一方、国際交流協会やNGOが運営する外国人相談センターの中には、在留資格や労働、教育、差別や偏見など総合的な外国人相談の一環として、新型コロナワクチン接種に関する問い合わせに応えているところがあります。

COVICは、ワクチン接種券を受け取れるか不安な方々、市町村の窓口に問い合わせてもワクチン接種券を受け取ることができなかった方々らが、全国から電話をかけてきます。
電話を受けているのは総合的な外国人相談の経験が豊富な相談員(日本人とネパール人)で、医学・医療面でわからないことがあれば、医師がバックアップする体制を整えています。
相談員は、電話をかけてくる人のニーズを把握し、情報を提供し、必要なサービスを紹介するだけでなく、彼らに伴走し、あるいは彼らに代わって、自治体のコールセンターや役所等の関係機関に連絡し、場合によっては外国人特有の課題や厚労省の事務連絡の内容について説明しながら解決策を探るケースワークの役割も担っています。

さらに、ベトナム人の医療従事者らのグループから、COVICの存在をベトナム人コミュニティに知らせてもらったり、接種券の入手に苦労しているベトナム人とのコミュニケーションやフォローアップに貢献してもらったりしています。

(みんなの外国人ネットワーク M)