その中で忘れられない経験を一つ。英語圏に留学していろいろ苦労していた時、大変そうな私の姿を間近に見ていたその国の同級生がある日突然、プレゼントを手渡してくれました。
何だろう?と硬い包みを開くと、そこには聖書の日本語版と日本語の文庫本(長編小説)の2冊が入っていました。彼女がクリスチャンであることは知っていたので聖書はなるほどと思ったのですが、日本人作家が書いた文庫本には驚きました。
日本語の活字に「飢えていた」私にはとてもうれしい贈り物でした。いったいこの本をどのように見つけ出し、入手したのか??インターネットを通じてだとは思いますが、そこまで私のことを気にかけてくれていたことにびっくりして感激したことを憶えています。
「あなたのことをいつも応援しているよ」という気持ちの表し方にあんな方法もあったんだなあと、10年以上経った今も手元にある文庫本を目にする度に思い出しています。
(みんなの外国人ネットワーク(MINNA)A.I)