2022年2月9日水曜日

母語で安心

日本に暮らす
外国人にとって母語で相談できることは大きなメリットですが、COVICは基本的にはやさしい日本語で対応します。
言語のサポートが必要な場合は全国のワンストップ相談センターや国際交流協会などにご協力をお願いすることも多く、大変お世話になっています。
日によっては、COVIC内でコーディネーターが英語やポルトガル語、ネパール語で対応できる場合もあります。

先日ネパール人からワクチン接種の相談がありました。日本語でほぼ問題なく話が通じて、だいぶ前に接種券が届いたが、その後に同じ区内で引っ越しをして住所が変わったのでその券が使えるか、接種の予約が大変そう、という不安があることが分かりました。
住まいのある自治体や東京都のコールセンターに問い合わせて、それらの疑問に回答して相談を終了しました。

あとから、その方は前週にネパール語で相談したいと希望された方で、ネパール語のコーディネーターがいる日に改めて相談することになっていた方だとわかりました。
それを待たずに相談をされた理由はわかりませんが、念のため約束の日にネパール語で電話をしてもらいました。すると、アスピリンのアレルギーがあるので接種に不安があること、接種を希望している友人2人がいること、ネパールからの子ども呼び寄せたいということまで話が及びました。

外国人相談では日本語が分かるという人にも可能であれば母語の通訳を同席させた方がよいとされています。
日本語での相談ではわかったと言っていても実は完全にはわかっていないこともよくあり、母語の相談では安心して質問したり問題を打ち明けられることもあります。
この方の場合は日本語では語られぬ不安があったようです。母語の相談のメリットがよくわかる例でした。

(コーディネーターS.O)