2021年11月16日火曜日

ワクチン接種にも在留資格は重要

 外国人コロナワクチン相談センターに相談がくると

コーディネーターはいくつかの質問をします。
まずどういう用件で電話をかけてきたのかを知るために相談の内容を聞きます。用件に応じて居住地、在留資格、名前、国、連絡先など、相手の意向も考慮しながら情報を少しずつ聞いていきます。
外国人ならではの質問事項は在留資格です。資格によって日本で得られるサポートが異なるのが現実です。新型コロナワクチンの接種ではそれがとても明瞭になりました。当初ワクチン接種券が届いたのは、在留期間3ヵ月を超える在留資格を持ち、住民登録をしている人だけでした。
その後、コロナで帰国困難になった短期滞在の人や仮放免になった人にも接種の道が開けていきました。ただ、実際に接種券を発行するのは相談者が居住する自治体です。同じ短期滞在の資格を持つ人でも、接種するという自治体もあれば、慎重な自治体もありました。外国人にも接種を広めようという流れはありますが、どう判断するかは自治体なので悩ましいところです。
自治体やコールセンターの人にも在留資格はなじみのない話で分かりにくいかもしれません。外国人に対応する方々が在留資格への理解を深めていただけるように事情を説明するのも大事だなことだと思っています。

(コーディネーター S.O)