2021年11月1日月曜日

ワンストップ相談センターへのヒアリング

COVICが設立されて

1ヶ月が経ちました。明日、11月2日(火)には、COVIC設立の経緯を報告する場を持ちます。

連続講座『保健医療分野の外国人対応に関する課題と展望 ~新型コロナウィルス感染症にワンストップ相談センターはどう対応したか~』

スライドをまとめていたら、10月31日時点での「相談件数125件」とありました。1ヶ月の積み重ねが多くの成果につながっています。

日本にはワクチンを打ちたくても、未だ打てない人がいることを皆さんご存知でしょうか。
住民登録がない外国人は、住民登録がないが故に、国・自治体の支援の枠組みの外に置かれがちです。住民登録がない外国人へのワクチンについては、国から接種をするよう通達が出ました。しかし、自治体の中には、イレギュラーな対応に慣れていないためか、接種を断っている事案が発生しています。

私は、かつて、住民登録がない外国人の支援に携わっていた経験があります。国や自治体の窓口での交渉は困難をきわめることが少なくありませんでした。今回、COVICが、住民登録がない外国人をも包摂して、支援をしている様子をとても嬉しく思います。

COVICが、全国各地の自治体、外国人相談ワンストップセンターとつながることで、住民登録がない外国人へのワクチン接種という具体的な成果が開設以来、着実に出てきています。

ワクチン接種は一つのゴールでもありますが、同時に新たなスタートでもあります。住民登録がない外国人がなぜ存在するのか、また、私達に何ができるのか。そのようなことを考えるきっかけに出来たらと思いながら、少しだけ事業をお手伝いしています。

(ワンストップセンターヒアリング担当 J・K)