相談から垣間見る娘の気持ち
娘が日本に嫁いで出産となったとき、妊婦さんは事情が許せば母親に来てもらいたいし、
母親も娘が異国での初産となれば心配かもしれません。
実際にそういう例は稀でもなく、親が短期のビザで来日してしばらく出産前後の娘と孫の面倒を見ることがあります。
ところが新型コロナの影響で、出入国の道が閉ざされ親が帰れなくなる事例が出てしまいました。日本や母国の状況が多少落ち着いても、まだ飛行機の便は少なく、チケットは入手しずらく高価になっています。まだまだ帰りづらい状況が続いています。
今日相談を受けたケースはそんな娘からの電話でした。
母親の滞在はもう1年半になるそうです。帰国してもらうにしても接種を受けたいとのことでした。接種券を得るのは問題なさそうなケースですが、娘は難しいかなと思っていたようでした。
居住地の自治体に問い合わせたところ、親のパスポートと居住の確認ができれば、すぐに接種券が発行されるとのこと。手続きもネットではなく、市役所に出向く形なので書類の記入なども手伝ってもらえそうでした。
その結果を相談者に伝えるとホッとした様子でした。
来てもらって助かったけれど、こんなことになって…と思っていたかもしれません。
母親の健康も心配だったかもしれません。
それでもまだ心配は尽きないようです。あまりないことですが、電話で気持ちの一端を聞くことになりました。飛行機のチケットは大使館経由でしか得られないそうで、いつ取れるかわからない、母国の感染状況もまた悪化している・・・と。
私も海外で出産したとき、母親に手伝いに来てもらったことがありました。
その時は当たり前みたいに思っていたところもありますが、今はとても感謝しています。
(コーディネーター S.O)