2021年10月22日金曜日

ワクチンセンターの広報

「外国人コロナワクチン相談センター」 って何?


こう思う方も多いかもしれません。全国各地に○○ワクチンセンターが数ある中でどのように私達のセンターを周知するかは、準備段階の課題の一つでした。

今日はこれまでの広報を振り返ってみます。

9月初め:設立の準備を始めた頃より、CINGAが普段から意見交換をしている団体や個人との会合などでワクチンセンター設立について事前アナウンスを開始



CINGA事務所にワクチン接種の相談が入るようになり、試行的にワクチン相談を開始



9月末:ワクチンセンター設立の広報を兼ねて、全国70ヵ所のワンストップセンターにワクチン対応の状況を聞き取りするプロジェクトを実施



9月30日:全国のワンストップ相談センター、地域の外国人支援団体等、計170ヵ所にワクチンセンターのチラシ等を郵送



~現在:CINGAサイトやFBなどで広報を継続、ワクチンセンターの日々の状況も発信

このようにじわじわと広報を拡大しながらセンターは活動しています。
ところで相談を始めて気づいたのは、ベトナムの方からの相談が際立って多いことです。

その理由としては現在ベトナム籍の方が中国籍人口に次ぐレベルまで増えていることもありますが、ベトナムコミュニティとCINGAがつながりを持てたことがよい効果を生んでいるのかもしれません。

センターの協力組織MINNAとのつながりからベトナム人コミュニティのFB TAIHEN に広報することができました。さらに、期間限定でベトナム語の言語サポートをいただくまでにその関係は発展しました。

次に目立つのはネパールの方からの相談です。ネパール国籍の人口も増えていますが、ネパール出身のコーディネーターの発信力も感じます。ネパールコミュニティのSNSへの投稿、ネパール語によるセンターの広報を発信していることも件数増加に貢献していると思われます。

広報の効果を感じるのは相談件数の推移に限りません。

センターは相談を受けて相談者の地元のワンストップセンターなどに電話をすることがよくあります。情報提供や言語支援をお願いする際に、CINGAや外国人コロナワクチン相談センターの名前を伝えるとスムーズに話が進むことも多いです。これまでの関係性や事前の聞き取りでセンターのことを知っていただいているのかなと想像しています。

幅広い層に向けた地道な広報、エスニックコミュニティとそのキーパーソンの影響力、個人や団体同士の関係性・・・広く深くつながることで助けを必要としている方たちにつながることの大切さとその効果を感じる日々です。 

(コーディネーターS.O)